まるで緑の津波に飲まれているみたい。
「あたし、ベランダで木を育てることにしたの〜」 「あら、ウチもよ〜」
屋上からの景色。自然の色の鮮やかさが、廃墟の異物感をより濃くする。
中はどの部屋もからっぽだった。 静かに、時を重ねていくだけの空間。
どの建物もほとんど同じつくりなんだけど、不思議と強く惹かれてしまう。
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