(時山第二発電所)
廃屋の先にも川沿いにケモノ道が続いており、
「川に沿って北上」という情報のもと、奥に目指す第二発電所があると思い行進。
しかし、いくつかの残骸があるだけで、道が消えてしまった。
このまま強行してもよかったが、遭難の二文字が頭をよぎり、いったん道路まで戻ることにした。
そこで地元住民を捕まえダメ元で尋ねてみると、みごと当たり!
やはり違う道だったらしい。危なかった・・
そして、指示された川沿いの林道はすぐに砂利道となり、慎重に車を進めること十数分、
落石やら倒木やら巨大な水溜りにはばまれ、車を諦め徒歩にてアタック。
そこからさらに十数分、美しい渓谷を眺めながら歩いていると・・
出た!!
でも川の向こう側なんですけど!!
上流下流を調べてみるが、伝って渡れそうな場所もなく、
あきらめて靴を脱いで川へ・・
はだしで川を渡るなんて、何年ぶりだろう。
ふと、昔を思い出してしまった。
正面へ到着。
この漆黒の闇が、廃墟感をいっそう強める。
しかし中は思いのほか明るく、
窮屈だった第一発電所に比べスッキリしていた。
機械類も廃色に染まっている。
ときおり窓から日が差すと、緑がかった光が部屋を照らし
無機質な彼らになんともいえない幻想的な色を与える。
でも、もうここから出ることは叶わない。